2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

文学批評 加賀乙彦『フランドルの冬』の「精神医学」と「世界投企」(引用ノート)

加賀乙彦の「『フランドルの冬』 新しいあとがき」は次のようにはじまる。 《長編小説『フランドルの冬』は私の処女作である。一九六七年八月筑摩書房から出版された。翌六八年四月芸術選奨文部大臣新人賞を受賞した。一九七四年に文庫化され、その後十年ほ…